立命大敗れる。阪南大は全国へ王手。関関戦は関学大が制す。関西学生サッカー延期節。

関西学生サッカーリーグ1部の延期試合残り4試合のうち2試合が12月6日(日)J-GREEN堺で開催されました。出場した4チームのうち3チームは全国大会出場を争っており、「絶対に負けられない」戦いが繰り広げられました。

第一試合は関西学院大学vs関西大学、伝統の関関戦。全国大会出場のためには残り2試合で勝利が必須条件の関学大は、関西大に先制されるものの2-1で逆転勝利。最終戦へ望みをつなぎました。第二試合は立命館大学vs阪南大学。この試合に勝てば全国大会出場が決まる立命大は先制するも、阪南大の猛攻で1-4と逆転され、全国大会出場はかないませんでした。

今シーズンの関西学生サッカーリーグ1部は残すところあと2試合。うち1試合は阪南大vs関学大。得失点差で勝る阪南大は、敗れても4点差以内なら全国大会出場が決まります。一方の関学大は勝利が必須。さらに得失点差により、4位なら全国大会出場が決定、5位なら第5代表決定戦に出場することになります。もう1試合は8位関西大vs9位京都産業大学、勝点差1を争うチームの対戦となります。

今シーズンの関西学生サッカーリーグは最後まで白熱の戦いが続きます。

 

なお、総理大臣杯とインカレが中止になったため、今年度は特例の全国大会「#atarimaeni CUP サッカーができる当たり前に、ありがとう!」が2021年1月6日から開催されます。関西からの出場枠は5枠。こちらもぜひご注目ください!

 

順位(暫定)
1 大体大  勝点24 率2.182
2 阪南大  勝点20 率2.000(関学大)
3 甲南大  勝点20 率1.818 ※得失点差5
4 桃山大  勝点20 率1.818 ※得失点差4
5 びわこ大 勝点19 率1.727
6 立命大  勝点17 率1.700
7 関学大  勝点17 率1.700(阪南大)
8 関西大  勝点10 率1.111(京産大)
9 京産大  勝点11 率1.100(関西大)
10 同大  勝点12 率1.091
11 大院大 勝点7 率0.636
12近畿大  勝点1

※( )内は延期試合。

※近畿大学の通年成績は最下位。第1節~第3節までの近畿大学の試合結果は記録に残り、第4節以降は不戦試合として対戦相手に勝点3が与えられます(スコアは記録されません)。ただし、順位決定の際に勝点が並び不戦試合のスコアが影響を及ぼす場合は、勝点はそのまま、得失点・総得点に関しては近畿大学との対戦スコアを除いた点数で順位を決定します。(近畿大学の第3節までの成績:△立命大1-1、●関西大1-0、●京産大1-4)

※チームごとに消化試合数が異なるため、最終順位は勝点を試合数で割る「勝点率」で決定します。

 

なお、新型コロナウイルス感染拡大防止のため本大会は無観客試合となっておりますが、1部リーグの全試合は関西学生サッカー連盟公式YouTubeチャンネルで録画配信しています。

 

関西学院大学vs関西大学

例年スタンドを応援団や観客が埋め尽くす伝統の関関戦。今年は無観客試合ですが、両チームとも気持ちは例年と変わりません。試合前のミーティングでも両チームの監督から「関関戦」の言葉が聞かれました。

この試合に勝てば全国大会出場への望みがつながる関学大は、前節から5人メンバーを入れ替え。対する関西大は京都サンガF.C.に内定しているDF8長井一真選手がスタメンに入りました。

試合は立ち上がりから両チームともゴールへ攻めて積極的にシュートを放つ展開で、11分に関西大FW9沼田駿也選手が先制ゴール。しかし関学大も30分にFW33岡島温希選手が同点ゴールを決めると、38分にはDF6渡邉英祐選手のコーナーキックをDF5本山遥選手が決めて逆転。前半を2-1で折り返すと、後半も関西大にゴールを許さず1点を守り切りました。

第6節以来勝利がなかった関学大は、その流れを断ち切るように選ばれたスタメンの11人が90分間戦い抜いての勝利でした。

 

立命館大学vs阪南大学

立命大にとって今シーズンの最終戦。全国大会出場のためには勝利が必要な試合となりました。開始8分、立命大がFW9鈴木太我選手の渾身のシュートで待望の先制点を上げます。しかし阪南大は27分DF35山口和樹選手のパスをMF29原耕太郎選手がシュートで同点にすると、34分にはDF2真瀬拓海選手(ベガルタ仙台内定)のゴールライン際からのクロスをMF29原耕太郎選手が決めて逆転します。

阪南大は後半も攻撃のギアを上げ、58分にDF35山口和樹選手がMF8工藤蒼生選手のパスを決めて1点追加、直後の60分にはハーフタイムで入ったFW34松原大芽選手のパスをMF12稗田圭吾選手が決めて3点リードと立命大を突き放します。守っても後半は立命大のシュートをMF15藤井智也選手(サンフレッチェ広島内定)の1本に抑えて1-4で勝利しました。

勝った阪南大は勝点を20に伸ばすとともに得失点差でも2位以下のチームに差をつけ、全国大会出場へ最有力となりました。

なお、試合を通して繰り広げられた阪南大真瀬選手と立命大藤井選手のマッチアップも見ごたえがありました。この二人の対戦、Jリーグでも楽しみです。

 

 

Michio Kii

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