激動の幕末から明治の初期、日本の未来のために駆け抜けた男がいたーーー。薩摩藩士から明治政府役人を経て実業家に転身し、商都大阪の基礎をつくりあげた五代友厚(ごだいともあつ)。大胆かつ緻密、やさしさにもあふれる魅力的な人物を三浦春馬が圧倒的な熱量で演じる映画『天外者』。その完成披露イベントを五代が心血をそそいで発展させた街・大阪で開催。三浦翔平さん、西川貴教さん、森川葵さん、田中光敏監督が登壇し、熱い想いを披露してくれました。
いろいろな角度から、いろいろなものを問いかけてくる作品。
映画『天外者』は、12月11日(金)に公開されます。五代友厚の盟友・坂本龍馬を演じた三浦翔平さんは「まもなく幕が開きます。完成披露を迎えられて少しホッとしています」と率直な気持ちを口にし、五代と同様に日本経済の礎を築いていく岩崎弥太郎役の西川貴教さんは「この作品を、このタイミングでお届けできることに大変な意味と縁を感じます。いろいろな角度から、いろいろなものを我々に問いかけてくれるこの作品を、大阪でみなさんに届けられるのはうれしいですし、なにより、この作品で一番がんばった三浦春馬をみてもらいたい」と熱く語ってくれます。
また、五代と出会い強い影響を与えていく女性・遊女のはるを演じた森川葵さんは、公開を素直にうれしいと喜びつつ「感想を早く聞きたいという気持ちと、みなさんがどう思うのだろうという気持ちがある」ことも打ち明けてくれます。そして、この映画を手掛けた田中光敏監督は「まったく先が見えなかったなかで全国公開でき感無量」とし、「たくさん人たちにサポートしてもらい、ここにいるメンバーもいっしょにやっとたどり着けた」と困難な状況のなかで映画を公開できることへの感謝を伝えていました。
鍋を食べるシーンは本当に楽しかった。
この映画には食事のシーンもたくさん登場します。三浦さんは「鍋を食べるシーンは本当に楽しかった」といい、西川さんも「純粋に鍋がおいしかった」と明かしてくれます。また、キャストたちの仲がよく撮影現場の雰囲気も明るかったようで「(メインの)4人はいつもモニターをのぞいていました。出番が終わって帰ったほうがいいのではという人も残って、モニターを見てワイワイと話をしているんです。それが、青春群像劇の役づくりにいい影響をもたらしてくれました」と田中監督。
三浦さんと西川さんは時代劇初挑戦。しかし、映画ではそれを感じさせず、縦横無尽に動いて役を演じています。その堂々たる演技を見て、時代劇をつくってきた京都松竹のスタッフたちは「時代劇がはじめてだと思えない」と口々にいっていたそうで、田中監督も「三浦翔平くんは撮影前日に京都に入って坂本龍馬の墓にしばらくいたそうだし、西川さんは貫禄をつけるために体重を増やしていた。森川葵ちゃんも劇中で体重を落としていくなど、みんなストイックに役と向き合っていた」と演者たちの役づくりを称賛していました。
龍馬も弥太郎も、三浦春馬が演じた五代友厚がいて成り立つ。
この映画は、三浦春馬さんの存在を抜きにして語れません。役づくりを問われた三浦翔平さんは「龍馬も弥太郎も、三浦春馬が演じた五代友厚がいて成り立つ。本当に彼には感謝してもしきれません。役づくりにはプレッシャーもありましたが、このメンバーだからできたと思います」と感謝を送ります。田中監督も「春馬くんは演者というだけでなく、スタッフの気持ちにもなって、いいものづくりをしようとしてくれた。その空気感がすごくよかった」と教えてくれます。
最後に田中監督は撮影をとおして感じた俳優たちの魅力にふれ、「ものすごく可能性の秘めた、すばらしい役者たちです。キャスティングしたときは、どのような方で、どこまでの可能性を秘めているのか、わからない状態でしたが、撮影に入って彼らとワンシーンずつ向き合っていくうちに現場のスタッフもぼくもどんどん引き込まれていきました。それが、すごくうれしかった。みんなといっしょに前に進んだ、とっても印象深い作品です」と述べて完成披露イベントを締めました。
©2020「五代友厚」製作委員会
映画『天外者』
2020年12月11日(金)より、 TOHOシネマズ梅田、TOHOシネマズなんば、あべのアポロシネマ、TOHOシネマズ二条、109シネマズHAT神戸ほか全国ロードショー!