映画『室井慎次 生き続ける者』舞台挨拶レポート「27年間つきあってくれて、ありがとう」

1997年の連続ドラマ開始以来、社会現象を巻き起こしている「踊る」シリーズ。2003年に公開された『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』が打ち立てた邦画実写興行収入記録は、今なお頂点に君臨しています。

“青島と室井の約束”から27年の時を経て、プロデュース:亀山千広、脚本:君塚良一、監督:本広克行が再集結。2024年10月11日(金)より『室井慎次 敗れざる者』が全国公開され、11月6日(水)までの公開27日間で観客動員数100万人を突破。ついに「踊る」シリーズの累計興行収入が500億円を超え、大きな話題を呼んでいます。

11月15日(金)には、室井慎次映画二部作の後編となる『室井慎次 生き続ける者』が公開。11月17日には大阪で大ヒット御礼舞台挨拶が行われ、主演の柳葉敏郎さん、本広克之監督、亀山千広プロデューサー、そして大阪出身の福本莉子さんが登壇して室井慎次を支えてくれたファンたちに感謝を伝えました。

 

大阪でおすすめの場所は、梅田!

大阪での舞台挨拶の1回目はTOHOシネマズ梅田で行われ、柳葉敏郎さん、本広克之監督、亀山千広プロデューサー、そして大阪出身の福本莉子が登壇しました。まず、柳葉さんが「そうです、わたしが柳葉敏郎です」とユーモアたっぷりにあいさつし、福本さんは「ようこそ、TOHOシネマズへ」と自身が出演しているTOHOシネマズ幕間のセリフを披露。さらに「大阪、ただいま~」とあいさつすると、劇場内からは「おかえりなさい」というお客さまからの声と温かい拍手が起こり、「地元大阪で、そしてよく来ていたTOHOシネマズで、みなさんと舞台挨拶ができてとてもうれしく思います」と喜んでいました。

映画『室井慎次 生き続ける者』舞台挨拶の様子

柳葉さんは最近テレビ番組の収録で大阪を訪れたそうで、「楽しかったですね。行くところ行くところ、大阪の方の熱い想いが伝わってきまして、久しぶりに大阪の空気楽しませていただきました」と述べます。柳葉さんへの大阪でのおすすめ場所が質問された大阪出身の福本さんは、毎日のように来ていた梅田をセレクト。もちろん、「大阪は安くておいしいのが一番の醍醐味!」と食べ物をすすめることも忘れていませんでした。

映画『室井慎次 生き続ける者』舞台挨拶での柳葉敏郎さん

 

最初に話があったとき、断ろうと思っていた。

27年もの間、室井慎次を演じてきた柳葉さん。今の心境を聞かれると「感謝しかないです。このお話をいただいたのは、朝ドラの撮影中。それどころではないのに(笑)、室井の話が届きまして、断ろうと思っていました。亀山プロデューサーと何度か会うなかで出演する覚悟を決めましたが、なぜあの時に断ろうと思ったのかな、と今は反省しています。27年間つきあってきた大親友をこういうカタチで締めくくることができて、幸せです」と語ります。

また、本広監督も「僕も断っていました(笑)。でも今となっては僕もやってよかったです。こういったエンターテインメントがあるんだなと思いました」と柳葉さんと同様に断ろうとしていたことを告白。亀山プロデューサーは、「脚本の君塚さんから〈室井を解放させてあげたい〉と連絡をもらい、すぐに会いに行って君塚さんの想いを確認しました。しかし、柳葉さんからは〈なぜ今、室井をやるんだ〉、コメディ好きの本広監督からは〈コメディがない脚本は撮りたくない〉と逃げられ、説得するのに1年以上かかった」と製作の経緯を教えてくれました。

映画『室井慎次 生き続ける者』舞台挨拶での本広克之監督と柳葉敏郎さん

日向杏 役の福本さんには本作出演が決まった感想を聞かれ、「びっくりしました! 私が生まれる前からずっと室井さんがいらっしゃった。こんな大プロジェクトに参加できるとは思っていなかったのでうれしかったですが、役名を聞いた時に〈えっ!〉と思いました」と、本作の印象的なキャラクター・日向真奈美の娘を演じることへのとまどいやプレッシャーがあったと明かします。

映画『室井慎次 生き続ける者』舞台挨拶での福本莉子さん

 

『踊る』は、永久に不滅です。

トークのあとはティーチインがスタートし、柳葉さんがご自身で客席までマイクを運んで質問を受付。実際に里親子支援をしている方からは「本作では里親さんや子供たちのセリフがたくさんあり、泣いてしまいました。どのようにセリフにしていったのか?」との質問があり、柳葉さんは「里親という言葉は環境にすぎなくて、親としての気持ちで接していました。自分の子供を育てているときと同じように、彼らを愛する気持ちだけで過ごしてきました」と回答。柳葉さんご自身、そして室井の、愛情深い一面を見せました。

さらに、中学生のころから室井の大ファンという女性が「今、室井さんにかけてあげる言葉は何ですか?」と涙ながらに質問。「彼に声をかけるとしたら、〈ようやったな〉ですかね」と柳葉さん。さらに少し声をつまらせながら、「あとは、感謝です。27年間つきあってくれて〈ありがとう〉」と室井への感謝を口にします。柳葉さんだけでなく、登壇者も涙ぐみ、キャスト・スタッフ、そしてお客さま、双方が感謝を伝える舞台挨拶となりました。

最後は柳葉さんが「最後の室井になりますが、『踊る』は永久に不滅です。みなさんに支えられた男の生きざまを今一度、みなさんの心の中で振り返ってみてください。ありがとうございました」というメッセージで締めくくりました。

その後、TOHOシネマズなんば、大阪ステーションシティシネマでも舞台挨拶を開催。前日の名古屋とあわせて計5回の舞台挨拶を行い、約2,000名のお客さまへ今までの感謝と御礼を直接伝えました。

映画『室井慎次 生き続ける者』舞台挨拶での柳葉敏郎さん、福本莉子さん、亀山千広プロデューサー

 

映画『室井慎次 敗れざる者』『室井慎次 生き続ける者』

TOHOシネマズ梅田、大阪ステーションシティシネマ、TOHOシネマズなんば、MOVIX京都、TOHOシネマズ二条、OSシネマズミント神戸などで公開中。

公式サイト:https://odoru.com/

公式X:https://twitter.com/odoru_movief

公式Instagram:https://www.instagram.com/odoru_project

©2024 フジテレビジョン ビーエスフジ 東宝

masami urayama

関連記事