Dive in Art 鑑賞する絵画から、体感する絵画へ。───ゴッホをはじめとする“ポスト印象派” POST IMPRESSIONISM作品の世界を音と映像によって蘇らせる没入体験型ミュージアム『Immersive Museum OSAKA 2024(イマーシブミュージアムオオサカ)』が、堂島リバーフォーラムで開催中です。〈~8月21日(水)まで〉
6月6日(木)にはメディアセッションが実施され、公式アンバサダーに就任したAぇ! groupの正門良規さんが登場。絵画の世界に没入する“飛び込むアート”の魅力を語ってくれました。
デビュー曲で、ちょっといい記録が残せてホッとしている。
正門良規さんが所属するAぇ! groupは、5月15日にCDデビューを果たしたばかり。デビュー曲『《A》BEGINNING』が、オリコン週間シングルランキングで初週売上62.5万枚を記録し、初登場1位を獲得しています。MCの毎日放送・山崎香佳アナウンサーから祝福されると、「ありがとうございます。数字がすべてではないと思いますが、やっぱり気になる部分ではあって、レコード会社の人に〈どうなんですか?〉と聞いたりしてソワソワしていました。ちょっといい記録が残せてホッとしています」と正門さん。デビュー前日に道頓堀で開催したサプライズイベントに約7,000人が集まるなど、満を持してのデビューという印象でしたが、正門さん自身はデビューの日まで「夢見心地でフワフワした気持ち」だったと明かし、「道頓堀でイベントをやらせていただいたり、近くのCDショップにぼくたちの写真がデカデカとのっていたりするのを見て、〈ああ、俺たちデビューしたんや〉と実感が湧いていきました」と振り返ります。デビュー後の変化としては「大阪と東京の行き来が増えた」といい、この日はホームである大阪に戻ってきてリラックスしている様子でした。
ゴッホのような度胸はないから、うらやましい。
『Immersive Museum OSAKA 2024』の公式アンバサダーに就任した正門さん。アートに関わる仕事ははじめてで、最初に聞いたときはおどろいたそう。「絵を描いたり、創作したりすることは好きですが、得意かといわれると…。でも、ちっちゃいころから美術館に連れていってもらっていたし、家の冷蔵庫にはゴッホの絵のマグネットが貼ってありました。アートが身近にあったので、うれしいですね」とアンバサダー就任を喜びます。
2022年には、森新太郎さんが演出を手掛けた舞台『ヴィンセント・イン・ブリクストン』でゴッホの若き日を演じた正門さん。演じたゴッホに対しては「めちゃくちゃ情熱的で没入してしまうとそれしか見えなくなる、不器用で愛らしい人間」と印象を語ります。自身も好きなことしかできないタイプだと分析しますが、「ゴッホのようにすべてを捨てて向き合えるか? というとその度胸はないから、うらやましい」と憧れを口にします。
また、没入型の展覧会にからめて〈いま、没入していること〉を質問されると、「グループではじめたSNS。なかでもInstagramのストーリーをつくるのが好き」だと答えます。ただし、正門さんが制作するストーリーは「ごちゃごちゃしている」らしく、「いろいろな文字をつけたり、写真を切り抜いてスタンプにしたり。がんばっているんですけど、ファンから〈おじさんくさい〉といわれています(笑)。不本意ですけど」と苦笑いしていました。
お気に入りの作品は、「スーラ」。
本展では絵画の世界に“飛び込むアート”が楽しめます。実際に体験した正門さんは、「すごかったです。迫力ある音に合わせて絵画が動いていくし、映像で大きく観られるから細かい色づかいもよくわかる。黄色がメインの場所に白が入っていたりするんですよ」とゴッホの『ひまわり』などおなじみの名画にも新しい発見があったと教えてくれます。
なかでもお気に入りはジョルジュ・スーラの作品で、今回の鑑賞で好きになったといいます。「映像にこだわっていて、画家のタッチの特徴をアニメーションに盛り込んでいます。スーラはドットのアニメーションから絵になっていって、本当に圧倒されました。ある意味、〈オリジナルを越えているのでは?〉という感覚にもなりましたね」。
さらに、〈誰といっしょに楽しみたいですか?〉と問われると、「グループで、5人そろって観たい!」と即答。本展は撮影も可能なため「佐野晶哉が最近カメラにハマっていて、いいカメラを買ったんです。彼にかっこいい写真を撮ってもらって、それをInstagramにいっぱいアップしたい」とメンバーとの楽しみ方を想い描いてくました。
むずかしく考えず、カジュアルにふらっと遊びにきてほしい。
会場には、AI技術を活用した〈AIゴッホ〉のコーナーも登場。こちらでは〈もしゴッホがあなたの肖像画を描いたら?〉というイメージで、ゴッホタッチの似顔絵が制作できます。正門さんも体験し、自身の肖像画と対面すると「めちゃくちゃカッコいい。今度からこれをアーティスト写真に使いたいくらいのクオリティ」と満足げ。ゴッホの自画像が動き出して肖像画を描く仕掛けにも感動したようで「こちらを見て描いていく仕草がすごくチャーミングで、“ゴッホはピュアでかわいい人やったんかな”なんて思ったりしました。人物ができあがって背景を仕上げていくから、実際のゴッホもこんな順序で描いていたのかもと想像して楽しかったです」と述べ、「(メンバーなら)リチャード(草間リチャード敬太)をゴッホに描いてもらいたい。髪型のバリエーションが多いから5パターンくらいの肖像画をつくって。ポストカードにしたら買ってください」と提案します。
「アートってちょっとむずかしいイメージがあると思いますが、ここはそんなことはありません。カジュアルな気持ちでふらっと遊びに来られる場所です。周りに絵画が広がる臨場感は純粋にすごいし、自分がゴッホやスーラが描いた世界のなかにいる感覚にもなります。ゆったりと観られるので、ぼぉーと眺めていてもいいし、うろうろ歩きまわってもいい。観る場所によって感じ方が変わってくるので、自分なりのおすすめポイントをみつけながら、自由に楽しんでほしいですね」と公式アンバサダーとしてメッセージを送り、メディアセッションを終了しました。
『Immersive Museum OSAKA 2024(イマーシブミュージアムオオサカ)』
会期:2024年6月1日(土)〜8月21日(水)
会館時間: 10:00〜20:00 (最終入場19:00)
会場:堂島リバーフォーラム
料金(税込):
[前売]一般(平日)2,500円、(土日祝)2,700円、中・高校生1,800円、小学生800円 [当日]一般(平日)2,700円、(土日祝)2,900円、中・高校生2,000円、小学生1,000円
※未就学児は保護者同伴に限り2名まで入場無料。
詳しくは公式サイトをご確認ください