アニメ放送40周年記念『超キン肉マン展』が、漫画「キン肉マン」の生みの親・ゆでたまご先生の地元である大阪で開催中です。(10月15日まで)
9月23日には、作画担当の中井義則先生が会場の大阪芸術大学スカイキャンパス(あべのハルカス24階)で、未来の漫画家、クリエイターを目指す学生たちに向けて特別講演会を実施。さらに、「キン肉マン」の大ファンで大阪芸術大学芸術学部デザイン学科を卒業したイラストレーター・ミュージシャン・漫画家の中村佑介さんも特別に参加し、自身の熱い〈キン肉マン愛〉を中井先生にぶつけました。
クリエイターの〈たまご〉たちにエール!
講演会では、開催中の『超キン肉マン展』の感想やアニメ化された当時の想いなどのトークを展開。さらに、中井義則先生から作画で気をつけていること、長期連載をつづけるコツなどについても語っていただき、普段ではなかなか聞くことのできない第一線で活躍しているクリエイターの話に集まった学生たちは熱心に聞き入っていました。
講演会の後半では「キン肉マン」が登場! 中井先生とともに、未来の漫画家やクリエイターの〈たまご〉たちにエールを送りました。
〈もっとうまくなりたい〉が漫画を描きつづける原動力。
漫画「キン肉マン」作画担当・中井義則先生コメント
14歳のとき、相棒の嶋田くんと近鉄百貨店の漫画コンクールに入賞しました。そんな縁のあるこの地で、『超キン肉マン展』が開催されてとてもうれしいです。
相棒の嶋田くんとは小学5年時に転校先で知り合いました。当時の彼は「キン肉マン」をすでに書いていて、普通のおじさんがキン肉マンに変身してオナラで空飛んだりする話にぼくは爆笑してしまった。漫画に目覚めたのは嶋田くんの影響です。
ぼくたちの漫画家デビューは17歳。通っていた高校に、少年ジャンプの編集長と編集担当が来てくれて先生たちに話をしてくれたんです。「漫画家なんてうまくいかない」と多くの先生がいうなかで、デザイン科の先生だけが「人生のチャンスだ! がんばれ」って背中を教えてくれたのを覚えています。
漫画家をつづける原動力は〈絵描きとしてもっとうまくなりたい〉と今でも思っていること。まわりはすごい人だらけなので、もっと勉強しなければいけないと思っています。デビュー当時から〈今年一年がんばろう〉と思ってやっていて、今でもそうです。
これから漫画家を目指すみなさん、自分が楽しまないと人を楽しませることはできません。そして、一度、描きはじめたら最後まで描ききることも大事です。苦しいこともあると思うけれど、がんばって、そして楽しんでください。
今日、夢が叶ってしまった…。
中村佑介さんコメント
アニメから「キン肉マン」を好きになり、夢はゆでたまご先生のアシスタントになること。家でも、キン肉マンを一生懸命に描いていました。ただ、中井先生の描くキン肉マンは、独特のタッチでとにかく線がきれい。誰にもマネができないものだと思っています。
新しく連載を再開されて新刊が発売されるとき、ご自身申し出てそれまでの1巻~36巻の表紙をすべて描き直された。その熱量が本当にすごくて、漫画をもっていましたが買い直しました。
今日、先生とお話ができて、夢というか目標が叶ってしまった…。明日から抜け殻みたいになってしまうかもしれません(笑)。先生たちには、ずーっと描き続けてほしいです。ぼくたちファンはずっと楽しみにしていますし、漫画も買いつづけます!
「超キン肉マン展」
期間:2023年9月16日(土)〜10月15日(日)
休館日:10月2日(月)
営業時間:平日 13:00~19:00、土日祝 11:00~19:00(最終入場は18:30まで)
会場:大阪芸術大学スカイキャンパス(あべのハルカス24階)
入場料(税込):大人 2,000円(中学生以上)/こども 1,000円(3歳〜小学生)
『超人オリンピックチャンピオンベルト型ベルトバックル』特典付入場券 7,500円
詳細は公式サイトをご覧ください。