『劇場版ドクターX』舞台挨拶:ドクターXファミリーが大阪へ「このチームにみんながいてくれてよかった」

2012年よりテレビ朝日系列で放送された連続ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」。大学病院の医局に属さない孤高のフリーランス外科医・大門未知子の活躍を描いた医療ドラマは長年にわたって愛され続け、7シリーズを重ねてきました。そんな国民的医療ドラマが待望の映画化!シリーズ完結となる『劇場版ドクターX』が12月6日(金)から全国公開され、現在大ヒット上映中です。

12月19日には、ドクターX ファミリーが全国のお客さまに直接感謝を伝える舞台挨拶を開催。会場となった大阪・TOHOシネマズ梅田には大門未知子を演じた主演の米倉涼子さん、神原晶役の岸部一徳さん、加地秀樹役の勝村政信さんが駆けつけ、12年分のお礼とともに本作への想いをたっぷり語ってくれました。

 

大阪のみんな、めちゃ好きやで!

この日の会場は西日本最大級の座席を有するTOHOシネマズ梅田スクリーン1。満員のファンからは応援のうちわやパネルが掲げられ、コンサート会場のように盛り上がっています。そこにドクターX ファミリーである米倉涼子さん、岸部一徳さん、勝村政信さんが登場し、米倉さんが「今日はほんまに来てくれてありがとう。短い時間やけど楽しもうな。大阪のみんな、めちゃ好きやで!」と関西弁であいさつすると大歓声が沸き起こります。この関西弁は京都出身の岸部さんがレクチャーしたそうで、岸部さんも「来てくださり、心からありがとう。めちゃ好きや」と関西弁であいさつ。最後にマイクを握った勝村さんは「(控室に)たくさんの粉ものが用意されていて、全部食べつくしました!いか焼き、たこ焼き、やきそば最高!」と大阪の食をたたえます。

「大阪だとなんか空気が軽くなる」という米倉さんに、MCであるFM802 DJの飯室大吾さんが大阪のイメージをたずねると「やっぱりエネルギーがあります。おでむかえのときから大きな拍手をいただいて、本当に受け入れてくださっている感じがする」と印象を口にし、「みんなの顔が全部見える」と声援に笑顔で応えていました。

「ありがとう大門未知子!全国舞台挨拶キャンペーンin大阪」の様子

 

いままでにないくらい感想が送られてくる作品。

12月6日から公開され大ヒット上映中の本作。米倉さんが観た回数を観客に問うと、すでに複数回を鑑賞した人が多く、なかには10回以上観たという人も。勝村さんのところにも多くの反響があるらしく「いままでにないくらいLINEに感想が送られてくる」そう。「長く作り上げてきた側としては本当にうれしい」という勝村さんにつづき、米倉さんも「2012年からはじまって、みなさんの応援があってここまでこぎつけた。たくさんの方が毎週ドクターXを観てくれたおかげでこの劇場版ができました。本当に感謝でいっぱいです」とお礼を述べます。

「ありがとう大門未知子!全国舞台挨拶キャンペーンin大阪」での勝村政信さん

 

今回はティーチインつき舞台挨拶。MCが「質問のある人!」と呼びかけると、驚くほど多くの観客から手があがります。最初に選ばれた人からの質問は、大門未知子がしゃべる外国語について。それに影響を受けてスペイン語を学習しはじめたという質問者に対して米倉さんは、「スペイン語はとてもむずかしいけれど、映画で話せて満足している」とスペイン語で答えていました。

つづく人からの「台本以外でも医療の勉強をされていますか?」という質問には、米倉さんが「いたしません」と大門未知子らしくスパッとコメント。つぎの「本編を観て岸部さん演じる神原晶のあるシーンに疑問を感じた」という質問者には、岸部さんが「そう観えたという、映画ならではの表現」であると独特の返しをしていました。

「ありがとう大門未知子!全国舞台挨拶キャンペーンin大阪」での岸部一徳さん

 

簡単にはいえないけれど、希望は捨てないで。

次に選ばれたのは「米倉さんが憧れ」だという女性。闘病中だという彼女から「つらいときは、どう乗り越えてきたのですか」という質問に、自身も「脳脊髄液減少症」で苦しんだ経験のある米倉さんは「私もつらいことや苦しいことはたくさんあります。けれど、そういった時にはここにいる、(ドクターX ファミリーである)お父さんやおじいちゃんに相談したりして、気持ちを閉じ込めないようにしていた。泣くときは大きく泣く、大きく息をする、そうやって落ち着くことを繰り返しながら、自分に正直に生きることを目指しています」と回答します。

さらに、「私も2019年ぐらいからずっとつらくて、今日ここの場所に立っていられるかどうかもわからなかった。ファンのみなさんやここにいる仲間たち、ドクターXという存在に後ろから支えてもらいながらがんばって、この映画を作成できました。諦めずに進んでよかったなと思っています」と言葉をつづけ、「これはみなさんにいえることですけど、やっぱりできる限り謳歌したいなと思いますよね。いろんな苦しみが人それぞれあるだろうから簡単にはいえないけれど、希望は捨てないでくださいね」とエールをおくりました。

「ありがとう大門未知子!全国舞台挨拶キャンペーンin大阪」での米倉涼子さん

 

大阪でも、うちは失敗せえへん!

2012年から7つの連続ドラマと1本のスペシャルドラマ、そして劇場を重ねた本作。質問者から「印象に残っているシーン」を問われると、「ちょっとしたやり取りで、うれしかったり、悲しかったりすることがいっぱいあって、充実して楽しめました。みんなとひとつのチームでやってきて、このチームにみんながいてくれてよかったなと本当に思います」と米倉さん。さらに、「毎回新しい患者さんが登場されて、新しい病気と向き合って、病気について学んで覚えることが、自分の人生にとってすごくいい勉強になりました」とシリーズを通じて得た経験が自身にも生かされていると語ります。

さらに、楽しくも苦労したものとして「麻雀のシーン」をあげ、勝村さんが「スタッフが時間をかけて牌を並べたにのに、米倉さんが(牌を下に落とす)ボタンを押して、全然つながらなくなっちゃった」というエピソードを披露して笑いを誘います。

最後の質問は大門未知子が手術後にガムシロップを飲むシーンとからめ、「米倉さんも甘いものをいっぱい食べますか?」というもの。実はこの日の食事で、米倉さんは甘いものが苦手な岸部さんからアイスクリームをもらったそうで、「2個食べました。未知子も、米倉涼子も甘いものを食べます」とニコリ。また、撮影現場でもよく間食していたことも明かし「米倉さんがたくさん差し入れしてくださって、みんなでよく食べていました。そのおかげで(原守役の)鈴木浩介が8キロも太った」と勝村さんが暴露します。

甘党の話から蛭魔重勝役で出演している西田敏行さんの話題になり「西田さんは甘いものが好きで白衣のポケットにアメやお豆を生で入れて汚しちゃう。衣装さんが“誰が洗うのよ”っていってた(笑)」と思い出話に花を咲かせていました。

 

盛り上がったティーチインが終了し、最後は米倉さんがあいさつ。「想いを込めてつくった映画です。命の尊さや仲間たちの絆というものがいかに大切かということが伝わったんじゃないかと思います。よかったら、お友だちやご家族にも宣伝してください。今日は本当にありがとう。会えてうれしかったです」と感謝を伝え、さらには「大阪でも、うちは失敗せえへん!」と締めてくれました。

「ありがとう大門未知子!全国舞台挨拶キャンペーンin大阪」の様子

 

『劇場版ドクターX』

2024年12月6日(金)からTOHOシネマズ梅田、大阪ステーションシティシネマ、TOHOシネマズなんば、MOVIX京都、TOHOシネマズ二条、OSシネマズミント神戸などで公開中。

公式サイト:https://doctor-x-movie.jp/

masami urayama

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