【南紀オレンジサンライズFCコラム #47】復帰に向けて

『サッカークラブを通じた地域創生を目指して!』 和歌山県の紀南地方を中心に活動しているサッカークラブ「南紀オレンジサンライズFC」のリレーコラム。今回は殿垣賢介選手からの投稿です。

 

 

【クラブに入団して変わったこと】

大きく変化したことは「なぜサッカーをしているのか」という問いに対する答えです。
今までであれば「なんでサッカーしてるの?」と聞かれると「好きだから」という言葉しか出てきませんでした。
もちろん今でも同じ質問をされると「好きだから」と答えますが、「応援してくれる人たちのために」という理由も付け加えます。
自分自身がサッカーをする理由に「応援してくれる人たちのために」という理由を付け加えることは、かなりおこがましいことだと思います。
ですが、このクラブでプレーしていると自ずとそのような気持ちが湧いてくるのです。
それくらい、地元の方々からたくさんの支援と応援を感じる毎日です。
もちろん、地元の方々だけでなく岡山や香川からも多くの応援の言葉を頂いています。
本当に幸せなことですし、「勝手に」その人たちの思いも背負ってプレーしています。

 

【移住して気付いたこと】

いろいろと驚いたことはありますが、印象に残っているのは町内放送のような形で「熊が出ました」という放送を聞いたことです。
こんな放送が流れるのか~と驚いたと同時に田舎だな~とも感じました。
もちろん様々な地域課題はあると思いますが、人々の温かさや人と人とのつながりの強さ、そしてアットホームな雰囲気というのはこの地域の魅力だと感じます。

 

【今自身が1番力を入れていること】

私は7月末に右膝前十字靱帯断裂と右膝外側半月板断裂の怪我を負い、8月末に手術を行い現在は復帰に向けてリハビリ中です。
全治約8ヶ月、こんな長期の離脱は初めてで正直かなり堪えます。
「サッカーをしに来たのに何をしているんだろう?」と思いましたし、入院中もチームの試合結果を見て「勝つことはすごく嬉しいけれど、自分が戻れる場所はあるのだろうか?」と複雑な思いを抱いていました。
とは言え、本当に多くの方々からの励ましや応援、そして差し入れなどを頂き、冒頭にも書いたように「応援してくれる人たちのために」必ず復帰し元気な姿を見せなければいけないと自分を奮い立たせながら日々のリハビリやトレーニングに励んでいます。
そんな私が最近意識していることは、ONとOFFをはっきりさせることです。
今までは常にサッカーのことを考えており常にONの状態でした。
ただ怪我をして、サッカーはもちろんランニングすらできない今、常にONの状態は疲れますし「サッカーのことを考えてもサッカーができない」というメンタル的にもしんどい状態になります。
なので、チーム練習と個人的にジムで行っているトレーニングの時以外はなるべくOFFの状態を作り、好きなことをしたりリラックスしたりするように心がけています。
そのおかげなのか、今までよりも練習やジムで行っているトレーニングへの集中度が増し、質が高まっているように感じます。
怪我自体はネガティブな要素であることは間違いないです。
だけど、復帰までの過程で起こる様々な事象を少しでもポジティブに捉えて、なんなら笑いに変えられるくらいの方が自分も周りも楽しいだろうし、それが選手としても人間としても成長につながると信じています。
この大怪我から復帰した時の感情は、この大怪我を乗り越えた人にしか味わえないかなりレアな経験だと思います。
復帰した時に自分がどんな感情を抱くのかを楽しみにしながら、これからも自分らしくコツコツ前に進んでいきます。

 

【地域貢献に関わって感じたこと】

この半年で農業の手伝いに行ったり、イベントに参加したり、ビラ配りをしたりしてきましたが、私の方が地域の方々から励まされることが多かったような気がします。
「新聞で見たよ、テレビで放送されてたよね、頑張ってね」など本当に暖かい言葉をかけて頂いています。
まだまだ私たちにできることは微々たるもので、どの程度地域に貢献できているかは分かりませんが、今できることを続けていき地域から応援され、地域から「必要とされるクラブ」に成長できればなと考えています。
このクラブの歴史はまだ始まったばかりでこの先もまだまだ続いていきます、ぜひ一緒に歩みを進めて行きましょう!

 

 

南紀オレンジサンライズFCの最新情報はホームページや各種SNSからご確認ください。

ホームページ:https://nankifc.com/

Twitter:https://twitter.com/nanki_fc_2020

Instagram:https://www.instagram.com/nanki_fc_2020/

 

※過去のコラムはこちらからご覧いただけます。

【南紀オレンジサンライズFCコラム #1】サッカークラブの新たな可能性

【南紀オレンジサンライズFCコラム #2】人生を懸けた勝負

【南紀オレンジサンライズFCコラム #3】自分なりにチームをサポート出来ること!!

【南紀オレンジサンライズFCコラム #4】諦めかけた夢

【南紀オレンジサンライズFCコラム #5】好きなことに生きる

【南紀オレンジサンライズFCコラム #6】スポーツ選手を育成する

【南紀オレンジサンライズFCコラム #7】南紀オレンジサンライズFCと農業

【南紀オレンジサンライズFCコラム #8】農業体験(梅の収穫)を終えて

【南紀オレンジサンライズFCコラム #9】自分を信じて

【南紀オレンジサンライズFCコラム #10】ここが自分にとって最高の舞台

【南紀オレンジサンライズFCコラム #11】人生の決断

【南紀オレンジサンライズFCコラム #12】新たな地で

【南紀オレンジサンライズFCコラム #13】これまでの経験と目標

【南紀オレンジサンライズFCコラム #14】Restart

【南紀オレンジサンライズFCコラム #15】最後の挑戦

【南紀オレンジサンライズFCコラム #16】人生最大の挑戦

【南紀オレンジサンライズFCコラム #17】初心を忘れず、挑戦!

【南紀オレンジサンライズFCコラム #18】決断と挑戦

【南紀オレンジサンライズFCコラム #19】感謝を忘れずに

【南紀オレンジサンライズFCコラム #20】挑戦

【南紀オレンジサンライズFCコラム #21】決意

【南紀オレンジサンライズFCコラム #22】サッカーに対する想い

【南紀オレンジサンライズFCコラム #23】在るべき形

【南紀オレンジサンライズFCコラム#24】枠に捉われるな

【南紀オレンジサンライズFCコラム #25】原点回帰

【南紀オレンジサンライズFCコラム #26】挑戦

【南紀オレンジサンライズFCコラム #27】最初で最後の覚悟と決断

【南紀オレンジサンライズFCコラム #28】サッカーへの情熱

【南紀オレンジサンライズFCコラム#29】挑戦

【南紀オレンジサンライズFCコラム #30】応援される選手に

【南紀オレンジサンライズFCコラム #31】誰かのため。自分のため。

【南紀オレンジサンライズFCコラム #32】Messiah

【南紀オレンジサンライズFCコラム #33】この地域の為に出来る事

【南紀オレンジサンライズFCコラム #34】変化

【南紀オレンジサンライズFCコラム #35】ほぼ日記

【南紀オレンジサンライズFCコラム #36】九州人の視点

【南紀オレンジサンライズFCコラム #37】第4の故郷、和歌山

【南紀オレンジサンライズFCコラム #38】おひさま和歌山サッカープレイヤー

【南紀オレンジサンライズFCコラム #39】

【南紀オレンジサンライズFCコラム #40】支えてもらっている人達の為にも

【南紀オレンジサンライズFCコラム #41】応援してもらえるように

【南紀オレンジサンライズFCコラム #42】この街と共に。

【南紀オレンジサンライズFCコラム #43】葛藤と可能性

【南紀オレンジサンライズFCコラム #44】恩返しができるように

【南紀オレンジサンライズFCコラム #45】刻石流水

【南紀オレンジサンライズFCコラム #46】変化

 

プロフィール

殿垣 賢介(とのがき けんすけ)
1998年12月11日。岡山県出身
城東台FC → 上道中学校 → 岡山操山高校 → 香川大学 → 高松市役所サッカー部

onewebkansai

関連記事