『サッカークラブを通じた地域創生を目指して!』 和歌山県の紀南地方を中心に活動しているサッカークラブ「南紀オレンジサンライズFC」のリレーコラム。今回はチームのキャプテンの竹川恭平選手からの投稿です。
【クラブに入団して変わったこと】
「応援してくれている方、支えてくれている方がどうすれば喜んでくれるか」について、考えるようになったことです。
チームとしてはもちろん、ぼく個人としても、これほど多くの方に応援してもらえるとは正直思っていませんでした。
また、これまでのサッカー人生を通しても、これほど様々な人に観てもらったことはありませんでした。
このように、周りの支えがあってこそ成り立っている南紀オレンジサンライズFCであり、竹川恭平です。
ただ、“受ける”、“もらう”だけではいけないと思っています。何かを与えたり、返したり、ということをして、サポーターの方が喜んでくれるような、楽しんでくれるようなことをしていきたいです。
いや、というよりも、先に自分からそういった行動、言動、振る舞いをして、一人ずつサポーターの方が増えていくようにしていきたいです。
ともかく、自分は良くも悪くも『相手がどう思うか』をとても気にする人間なので、それを良い方で考えて、たくさんの方が喜び、楽しみ、また熱くなる…、そうした活動をどんどんしていきたいと思います。
サッカーのプレー面はもちろん、前に行ったような自分の応援グッズをつくってお渡ししたりといった、ピッチ外での姿勢や行動も含めて。
改めて述べると、ぼくは本当に、周りの支えがあってこそ存在することができています!そこを忘れず、そこに応えていきたいと思います!
【移住して気付いたこと】
「情報広まるん早すぎ!」ということです(笑)
いつもお世話になっている紀伊民報さんを始め、たくさんのメディアの方たちがぼくたちを取り上げていただいてます。
それのおかげで、おそらく始動4ヶ月にしてはありえないスピードで知名度が上がっているように感じます。
時代柄、SNSのおかげもかなりありますが!
ただ、メディアさんやSNSと同じぐらい拡散力のあるツールは、“人伝い”だと移住して深く実感しました。人と人との繋がりが広く、深い…、農業をしているみなべ町は特にそうであるため、想像以上にいろんな方がぼくたちのことを、またぼく自身のことを知ってくださっています。
畑でたまたま喋った農家さんが「あの先生辞めてサッカーしてる子やろ?」と言ってくれたこと、ご近所さんが「もしかしてサンライズの竹川恭平選手ですか?新聞に載っていて、前にサッカーをしていると仰っていて、表札に竹川と書いていたので…」と言ってくれた時には、びっくり仰天してしまいました。
ぼくたちが始動ホヤホヤで、ここまで応援してもらっていたり、知ってもらっているのは、間違いなく紀南地域の土地柄のおかげやなと思っています。
ただ、広まるのが早いというのは、良くない情報も同じことなので、良い情報、明るい情報で溢れるように自分自身も、チームとしても心掛けていきます。
【地域貢献に関わって感じたこと】
正直に言うと、チームを介した地域貢献活動をぼくはほとんどできていません。
週末に農家さんのところへお手伝いにいくといった活動に…。
というのも、ぼく自身の仕事が農業であり、練習・試合のない時はほぼほぼ農業に従事しているからです。
今の本業は、基本家族だけで仕事をされている農家さんのもとで働いています。
また、副業として、ある会社に雇ってもらい、梅畑の農園長として管理もしています。
本業の方は、後継ぎが決まっていない農園のため、いわゆる「後継者問題」に、副業の方はもう農業をしなくなった方の畑を管理させてもらっているため、いわゆる「耕作放棄地問題」に取り組ませてもらっている形です。かなり良く言えば、という感じですが。
どちらの仕事でも言ってもらえるのは、「若い子が来てくれたら助かるわ~」ということ。
それは、人手に対してもそうですが、若い力が加わることで、農家さんも明るくなり、やる気が出るのだそうです。
また、農家さんに言ってもらって一番うれしかったことは、「手伝いに来てくれることで、普段やろうと思ってもできなかったことにまで手が回るから助かる」という言葉です。
どちらの言葉をとっても、ぼくたちが農業、広く言えば地域での活動に携わることで、少しは地域の方の力になれているのかなと思います。
難しいことかもしれませんが、チームとして、もっとたくさんの方のもとへ手伝いに行き、少しでも地域の笑顔を増やしていきたいと考えています。
【今一番“力”を入れていること】
今一番“力”を入れていることは、
ズバリ、『骨格改造』です!
読んでくださっている方が「ん??」となっているような気がしますが、ぼくは本気です。
背中、肩甲骨、骨盤、股関節、といった身体の部分を柔軟にしたり、矯正したりといった骨格を改造するトレーニングを日々行っています。
詳しく話すと長くなるので省きますが、要は、身体能力が日本人より圧倒的に高いスポーツ選手のような身体、骨格にし、そもそもの〈アスリート能力〉を上げてしまおう、ということです。
特に、スピードとジャンプ力の面での効果が期待されています。
また、筋肉の付き方も変わり、フィジカル面も強化されます。
ちょっとずつではありますが、身体に効果があらわれてきています。成長の実感は、自分にとって一番のご褒美です。
技術、戦術眼、そうした能力も非常に大事。
ただ、今はアスリートとしての能力を伸ばし、下手くそな自分が相手を圧倒できる術を身に付けようと必死になっています。
自分のため…。
自分の成長は、まわりまわってチームの成長に、チームの成長は地域のため、誰かのため、に繋がると思っているので、自分の成長には今後もこだわっていきたいと思います!
長くなりましたが、最後まで読んでくださってありがとうございました!
そして、いつも応援してくださって、支えてくださって本当にありがとうございます!
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※過去のコラムはこちらからご覧いただけます。
【南紀オレンジサンライズFCコラム #1】サッカークラブの新たな可能性
【南紀オレンジサンライズFCコラム #3】自分なりにチームをサポート出来ること!!
【南紀オレンジサンライズFCコラム #5】好きなことに生きる
【南紀オレンジサンライズFCコラム #6】スポーツ選手を育成する
【南紀オレンジサンライズFCコラム #7】南紀オレンジサンライズFCと農業
【南紀オレンジサンライズFCコラム #8】農業体験(梅の収穫)を終えて
【南紀オレンジサンライズFCコラム #10】ここが自分にとって最高の舞台
【南紀オレンジサンライズFCコラム #13】これまでの経験と目標
【南紀オレンジサンライズFCコラム #17】初心を忘れず、挑戦!
【南紀オレンジサンライズFCコラム #22】サッカーに対する想い
【南紀オレンジサンライズFCコラム #27】最初で最後の覚悟と決断
【南紀オレンジサンライズFCコラム #28】サッカーへの情熱
【南紀オレンジサンライズFCコラム #30】応援される選手に
プロフィール
竹川 恭平(たけがわ きょうへい)
1997年4月23日(25歳)
兵庫県宝塚市出身。
大学から和歌山に移住し、和歌山大学卒業後、和歌山市内で教師を勤めるが、夢・目標のために1年で退職し、サッカーの道に進む。
現在、南紀オレンジサンライズFCでサッカー選手として活動しながら、農家としての人生を歩んでいる。