昨年、クイーンは50年周年を迎えました。今なお輝きつづけるスーパーバンドの軌跡を、彼らの音楽とともにたどる展覧会「QUEEN50周年展 −DON’T STOP ME NOW−」が、大丸梅田展で開催中です。(〜5/9)
会場には未公開写真や貴重映像をはじめ、メンバー・関係者のコメント、楽器・衣装などの関連アイテムを幅広く展示。鳴り響く音楽とともに、ドラマティックなクイーンのストーリーを追体験できます。
50年前にタイムスリップし、クイーンのストーリーを旅する。
本展はクイーンがどう生まれ、どのようにして伝説のバンドになったのか? をたどる展覧会。50年前にタイムスリップし、誕生からバンドを見守るオーディエンスとなって彼らの物語をともに歩んでいけるよう展示されています。
旅のガイドとなるのは、会場で入手できるタブロイド風フリーペーパー「QUEEN TIMES」。展示とあわせて読むと、当時の出来事がよりリアルに感じられます。
また、ディスプレイはクイーンの歴史を語るうえで欠かせないスタジオや老舗ライブハウスなどを再現。立体的に当時の雰囲気を味わうことができるのも本展の大きな魅力です。
〈SCENE 1クイーンの原点〉からはじまる展示は、7つの〈SCENE〉にわかれて展開。関連アイテムや映像、音楽によって、時代ごとに変化するクイーンの状況を楽しめます。
クイーンに限らずバンドというものは生きもので、いいときと悪いときがあり、オーディエンス(ファン)はその振れ幅にあわせて一喜一憂するもの。本展を訪れる人はクイーンというバンドの結末を知っているので、ある意味、神の視点をもっています。そのため、終盤になっていくと感傷的になってしまうのですが、だからこそ、ライブ・エイド以降の展示には心ゆさぶれます。
映画では観られない、物語のつづきがある。
本展には、映画『ボヘミアン・ラプソディ』でクイーンに魅せられたという方もたくさん来場されるのではないでしょうか。かくいうわたしも、映画を観てクイーンというバンドの偉大さと楽曲の多彩さに感動したひとり。
そんな人たちが、映画以上にクイーンのことを知るキッカケになるのが本展。映画では、ライヴ・エイドで感動的に終わっていますが、クイーンの物語にはまだまだつづきがあるのです。
高いモチベーションでアルバムを制作し、大規模なライブツアーを行います。とくに、オリジナルメンバーがそろった最後の公演となるネブワーズ・パークのライブは圧巻。12万人が集まった壮大な模様は、展示でも感じることができます。
旅の終わりは、高音質のライブ体験!
〈SCENE 7フレディとの別れ、そして伝説のクイーンへ〉の展示でクイーンの旅が終わる―――と思いきや、最後に広がるのは4面マルチスクリーンによる「Immersion Theatre(イマージョン シアター)」。大画面&高音質のシアターでは、映画館で行われる爆音上映会のような臨場でライブ映像を堪能できます。
上映される映像は、1982年の西武スタジアムのライブ。フレディがファンサービス(?)でかぶる野球帽姿(似合っていない!)など、貴重映像は必見です。個人的には、日本語の歌詞もある「手をとりあって」に感動。困難な状況がつづく今こそ、多くの人に耳を傾けてほしい曲だと改めて感じます。
「QUEEN 50周年展 −DON’T STOP ME NOW−」
期間:2022年3月11日(金)〜5月9日(月)会期中無休
入場時間:10:00〜19:00(20:00閉場)
会場:大丸梅田店13階特設会場
入場料:一般1,800円/中高生1,200円/小学生800円 未就学児は無料
本展覧会は混雑緩和・安全対策のため一部日程が日時指定制となっています。
最新情報は会場サイトや公式Twitterをご確認ください。
会場サイト:https://dmdepart.jp/museum/umeda/queen50th/
公式Twitter:@QUEEN_exh